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国交省/3D設計の標準モデル検討、生産性向上加速へ24年度に試行業務

国交省/3D設計の標準モデル検討、生産性向上加速へ24年度に試行業務
国交省/3D設計の標準モデル検討、生産性向上加速へ24年度に試行業務

国土交通省は建設構造物の設計プロセスを3D化するための検討を本格化させる。直轄土木で2023年度からBIM/CIM適用を原則化し3Dモデルの活用が受発注者で浸透しつつあることを念頭に、次のステップとして3Dで設計する際に用いる3Dモデルの標準化を目指す。24年度に試行業務などに取り掛かり、生産性向上の効果、必要な基準やソフトウエアなどの観点で課題を整理。まずは3D設計の標準化に向けたロードマップを作成する。  以前から3Dモデル表記標準の作成などが検討されてきたが、国交省によると3D設計の標準化は進展していない。BIM/CIM適用の設計業務では2Dで設計を行った後に3Dモデルを別途作成している場合が多く、業務効率化とはほど遠い状況だ。  国交省は22日の産学官組織「BIM/CIM推進委員会」(委員長・矢吹信喜大阪大学大学院工学研究科教授)の会合で3D設計に最適な3Dモデルの在り方を検討する方向を説明した。  3D設計が実現すれば2D図面が必要な場合に3Dモデルから切り出して作成することが可能。数量算出も3Dモデルから自動で行える。3Dでは難しかったり非効率になったりする作業や部分は引き続き2Dを活用するなど、どの程度の作り込みが適切か見極める必要がある。  24年度にはBIM/CIM原則適用の実施内容と整合するよう既存の基準類も見直す。3D成果物作成要領は、3Dモデルに限らずデータ活用への意識を高めるため「BIM/CIM取り扱い要領(仮称)」に名称を変更し改定する。BIM/CIMが持つ情報の「整理・管理」「検索・取得」「加工」が可能なデータベースを構築し、受発注者間の生産性向上を図る。まずは積算や設計変更の効率化に焦点を当ててデータの活用環境を整える。

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